太陽光発電所が停止していた原因とは?監視未実施・通信断線・PCS故障のリパワリング事例【鹿児島県鹿屋市】
太陽光発電所の発電量が大きく低下している場合、単純な機器故障だけでなく、「管理されていない状態」が原因となっているケースがあります。
今回は鹿児島県鹿屋市にて、複数区画のうち2区画が停止していた発電所を調査し、PCS交換およびリパワリングを実施した事例をご紹介します。
この記事でわかること
- 発電所が停止してしまう原因
- 監視未実施によるリスク
- PCS交換・配線修正による改善内容
- メンテナンスの重要性
発電所停止の主な原因とは
太陽光発電所が停止する原因として、以下のような要因が挙げられます。
- PCS(パワーコンディショナ)の故障
- 通信トラブル(遠隔監視・出力制御)
- 配線不良や断線
- 雑草や影の影響
- 管理・点検不足
今回の事例では、これらが複合的に発生していたケースでした。
鹿児島県鹿屋市のリパワリング事例
| 所在地 | 鹿児島県鹿屋市 |
|---|---|
| 規模 | 49.5kW(低圧) |
| FIT単価 | 36円 |
| 系統 | 単相 |
| PCS | SMA 4.5kW ×11台 |
お客様の状況
3区画あるうち、2区画が停止している状態でした。
お客様は売電明細を確認した際に発電量の大幅な低下に気づき、ご相談いただきました。
また、販売業者が倒産していたため、長期間管理されていない状態で、遠隔監視の見方も分からず、通信費のみ発生している状況でした。
発電所の状況(除草前)
発電所内は雑草や雑木が大きく成長しており、設備に近づくことも困難な状態でした。


除草・整備後の状況
除草および除草剤散布を行い、発電所全体の視認性と作業性を改善しました。


調査の結果判明した問題
現地調査および工事の中で、以下の問題が確認されました。
- PCS故障(複数台停止)
- 通信線の断線
- 出力制御が正常に機能していない可能性
- 長期間の未管理状態
特に通信線の断線は、機器停止の原因の一つとなっていた可能性があり、発見が遅れることで損失が拡大していたと考えられます。
通信線断線の状況
調査の中で発見された通信線の断線箇所です。

実施した対応内容
- PCSをSMAからHuaweiへ交換(リパワリング)
- 結線の引き直し
- ブレーカー交換
- ストリング構成の見直し(影対策)
- 通信線修復
- 除草・除草剤散布
- メンテナンス契約の締結
設備全体を見直すことで、発電所の正常稼働と今後の維持管理体制を整えました。
機器交換後の様子
PCS交換および設備更新後の状態です。


工事後の改善状況
現在は、前年同月と比較しても発電量が向上している状況となっています。
また、設備の正常稼働が確認できる状態となり、長期間停止していたリスクを解消することができました。
今回の事例からわかる重要なポイント
- 発電所は「管理されていない状態」が最大のリスク
- 通信トラブルは発見が遅れやすい
- PCS故障だけでなく複合要因が多い
- リパワリングと同時に全体見直しが重要
監視とメンテナンスの重要性
今回のケースでは、遠隔監視が十分に活用されていなかったことが、発電停止の長期化につながっていました。
監視ができていない状態では、異常に気づくことが遅れ、結果的に売電損失が大きくなります。
そのため、メンテナンス契約を含めた継続的な管理体制の構築が重要です。
このような方はご注意ください
- 発電量が急に下がった
- 遠隔監視を見ていない・分からない
- 長期間メンテナンスしていない
- 販売業者と連絡が取れない
まとめ
太陽光発電所の停止は、PCS故障だけでなく、通信・配線・管理不足など複数の要因が関係していることが多くあります。
今回のように、リパワリングとメンテナンス体制の見直しを行うことで、発電量の回復と安定運用が可能になります。
太陽光発電所のトラブルでお困りの方へ
宮崎電力では、太陽光発電所のリパワリング、PCS交換、点検、メンテナンスまで一貫して対応しております。
発電量低下や設備トラブルがある場合は、お気軽にご相談ください。